タコは私たちにとって非常にうれしい栄養素を多く含んだ食材です。
本記事ではそんなタコに含まれる栄養素の中でも『美容』に着目してみました。
普段あまり意識せず口にしている人も、ぜひこの機会にタコの魅力を再確認してみてくださいね。
タコはたんぱく質が豊富なのに低カロリー
タコには100gあたり16.4gものたんぱく質が含まれています。
しかも脂質がとても少なく、カロリーも100gあたり76kcal(※生のマダコの場合)と、低カロリーなのが魅力です。
高たんぱくで低脂質、低カロリーなタコは、ダイエットにも最適な食材であることがわかりますね。
ちなみにタンパク質は、肌や髪、爪などを形成する上で、とても重要な栄養素です。
筋肉や血液を作り出すうえでも欠かせない栄養素となりますので、しっかりと摂ることで健康美を手にできるでしょう。
タコには亜鉛が豊富に含まれている
タコにはたんぱく質以外にも、亜鉛などのミネラル成分が豊富に含まれています。
亜鉛は体内の酵素と大きくかかわりのある栄養素で、体内のさまざまな面でバランスをとってくれている成分です。
亜鉛が不足してしまうと、皮膚の乾燥やただれ、脱毛症状などが起こったり、味覚症状を引き起こしたりもします。
頻繁に口内炎などが起こってしまうタイプの人にも、この亜鉛が不足しているケースが多くみられます。
またホルモン分泌に異常をきたしたり、情緒不安定などの精神面での不調を招くこともあるのです。
十分に亜鉛を補うことにより、こうした肌や心の不調を整え、免疫力を高めてくれる効果も期待できます。
タコには疲労回復につながるタウリンもたっぷり
タコにはタウリンと呼ばれるアミノ酸成分もたくさん含まれています。
タウリンは栄養ドリンクなどにも配合されている成分で、肝機能を高める効果や疲労回復効果があることで知られています。
美容効果としては
- 肌荒れ予防の効果
- 新陳代謝UPによる美肌効果
- 老廃物を排出し、むくみを改善
- 便秘解消効果
などがあります。
その他にも動脈硬化や高血圧の予防、網膜の保護や角膜を修復する効果など、多くの健康効果も期待できます。
タウリンは体内での合成能力が非常に低い成分のため、タコなど食品などから積極的に摂取することがとても重要です。
美肌と代謝のビタミンB2やナイアシンも豊富
ビタミンB2は、脂質や糖質、たんぱく質などの代謝を促し、肌の調子を整える欠かすことのできないビタミン成分です。
体内で不足すると皮膚炎や口内炎、角膜炎といった症状を引き起こすことも珍しくはありません。
またストレスによって多くのビタミンB2が消費され、集中力の低下やイライラ、気分の落ち込みなどを引き起こす原因となることもあります。
油っぽい食事や糖質の高い食べ物などを口にする機会が多いと、多くのビタミンB2を消費しがちです。
とくに女性は年代問わずビタミンB2が不足しがちのため、タコなどを食べてしっかりと補うのがおすすめ。
十分に摂取することで、皮膚や粘膜の健康を維持し、健やかで美しい髪や皮膚、爪の状態を保てるでしょう。
またナイアシンと呼ばれるビタミン成分も、ビタミンB2と類似の効果が期待できます。
とくに肝機能を高めてアルコールの代謝を良くしてくれる働きがあるので、二日酔いなどにもピッタリ。
お酒の席などでは、タコを使ったメニューを積極的に食べるとよいでしょう。
タコはあまり熱を加えずに食べるのがおすすめ
美容や健康を意識してタコを食べるなら、お刺身など極力加熱が少ない状態で食べるのがおすすめです。
タコに含まれるタウリンやビタミンB2などの栄養素は、水溶性の栄養素です。
そのため、煮たり焼いたりすることにより、栄養成分が煮出したり減少したりしてしまうのです。
タコ自体そう多く1度に食べられるものではありませんので、できれば少しでも多くの栄養素を残した状態で口にしたいもの。
お刺身などさっとボイルした状態で食べるか、もしくは鍋などにして煮出した煮汁も含めて食べるとよいでしょう。
タコを使ったおすすめのメニューは?
- タコの刺身(タコブツ)
- タコのカルパッチョ
- タコのキムチ和え
- たこワサ(タコのワサビ和え)
- たこ飯
- タコと大根の煮物
タコは生でも食べられる食材ですが、足先などには雑菌が付着していることも多いため注意が必要です。
どうしても生で食べたいという場合には、できれば十分に塩もみをし、きれいに洗い流した状態で食べるようにしましょう。
ちなみにスーパーに並んでいるタコは、刺身用も含めてそのほとんどが、軽くボイルした状態で販売されていますので、安心して口にできますよ。
タコの美容健康効果のまとめ
タコは美容にも健康にも、うれしい効果が盛りだくさんの食材です。
加熱に弱い栄養成分も含まれているので、できるだけ生の状態で食べると良いですね。
低カロリーなので、ダイエット中でも積極的にもりもり食べられますよ。