ここ数年、夏の暑さがどんどん厳しくなってきていると感じませんか?
早ければ5〜6月から夏日が訪れ、長引く残暑で10月くらいまで暑い日があることも。
長くなった日本の夏。
日焼け、夏バテ、熱中症・・・
肌の露出が増え薄着になるこの季節は、お肌や体型なども気になり夏ならではの悩みも尽きませんよね。
そんな夏のお悩み解消に一役買うのが旬の野菜、夏野菜!
夏野菜が秘めるパワーについてをご紹介いたします。
そもそも「夏野菜」とは?
昔と違い、ハウス栽培が盛んになった現代では、時期に関係なくスーパーには野菜が並んでいますよね。
一体、夏野菜とはどんなものを指すのでしょうか。
夏野菜の種類
野菜の中でも、6月〜8月に収穫されるものが「夏野菜」と呼ばれています。
- きゅうり
- トマト
- なす
- ピーマン
- ゴーヤ
- ズッキーニ
- オクラ
- とうもろこし
- 枝豆
- みょうが
- モロヘイヤ
ざっと思いつくものを挙げただけでも、これだけあります。
どれもおなじみの野菜ばかりですね!
夏野菜の特徴
夏野菜は、どれもとても色鮮やかで旨味が強いのが特徴的です。
これは、夏の太陽の強い日差しを存分に浴びて育つためです。
旨味や水分もたくさん含まれているので、生で食べられるものが多いのも特徴です。
少し意外かもしれませんが、なすやズッキーニ、オクラなども生のままいただけますよ。
冬野菜に多い根菜類は体を温めるものがほとんどですが、一方、夏野菜はカリウムや水分を多く含むため、体を冷ましてくれる効果を持つものがたくさんあります。
暑い真夏の太陽の下、もぎたてのきゅうりやトマトをガブリとかぶりつくのも夏の醍醐味ですよね!
お悩み別おすすめの夏野菜
夏野菜には、夏ならではの悩みを解消してくれる効能があるのをご存知でしょうか。
夏のお悩みに効く野菜とその効能についてをご紹介いたします。
夏バテには「ゴーヤ」
基本的に、夏野菜は夏バテに効果があるものがほとんどと言えるでしょう。
中でも、「ゴーヤ」はおすすめの食材です。
ゴーヤと聞いてイメージされるのは「苦味」ではないでしょうか。
この苦味の正体は「モモルデシン」という成分です。
これこそが、夏バテに効くのです。
モモルデシンには胃液の分泌を促し、食欲不振を解消してくれる効果があります。
それだけでなくビタミンCやカリウム、マグネシウムなども豊富なので夏バテ気味だなと思った時には、ぜひ食べていただきたい野菜のひとつです。
もし、どうしても苦味が苦手という場合は、下ごしらえとして薄切りしたあとに塩で揉んで10分ほど置いてから水洗いすれば軽減されます。
ただし、上述したように苦味成分は水溶性のモモルデシンなので、できるだけ洗い流さないで摂りたいものですね。
だしを多めに使ったり、キムチやカレー粉など味の濃い調味料を使って調理すると苦味を感じにくくなるので、大事な栄養素もしっかり摂ることができますよ。
紫外線対策には「トマト」
夏の日差しは思っている以上に強力です。
ベランダで数分、洗濯物を干していただけでも日焼けしてしまうほど。
また、強い日差しを浴びることでただ単に日焼けをするだけではなく、体内では老化につながる活性酸素が生成されてしまいます。
活性酸素は、シミやシワを増やしたり、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こしやすくなるという恐ろしい物質です。
この活性酸素には、抗酸化作用のある野菜が効果的です。
βカロテンやビタミンC、ビタミンEは「抗酸化ビタミン」とも呼ばれ、活性酸素を取り除いてくれる作用があると言われています。
抗酸化作用が豊富に含まれる野菜の代表格は「トマト」。
トマトにはビタミンCやβカロテンなどのミネラル類が多く含まれており、お肌に良い栄養素がたっぷり入っています。
さらに、「リコピン」には高い抗酸化作用が!
夏の日差しに負けない体を作るには、トマトがおすすめです。
体のむくみには「ズッキーニ」
夏は大量に汗をかき、熱中症も予防しなければと過剰に水分を摂取しがちです。
必要以上に水分を摂ってしまうと、手足がむくんだりしますよね。
そんな夏のむくみに効果的なのは「ズッキーニ」です。
見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間に入ります。
カリウムがたくさん含まれているので、ついつい取りすぎてしまう水分を排出するには最適な夏野菜です。
体を冷やす作用もあるので、暑い時にはぜひ摂りたいですね!
カレーに入れたり、チーズ焼きにしたりといろいろな食べ方ができますが、生のままスライスしてマリネやサラダで食べるのもおいしいですよ。
腸内環境の改善には「とうもろこし」
夏のおやつの定番、「とうもろこし」。
プリプリした食感でジューシー、そして甘い!
子供も大好きなおいしい夏野菜のひとつですよね。
とうもろこしには、体を動かすエネルギーとなる糖質や、体内のエネルギーを作り出すのに必要なビタミンB群が多く含まれているので、夏バテにも効果的です。
それだけでなく、食物繊維が豊富なためお通じの改善にも適しています。
とうもろこしに含まれる不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸収して膨らみます。
それが腸壁を刺激することにより、便の排出を促してくれるのです。
不要な老廃物を排出することで腸内環境が良くなり、肌荒れしにくくなる効果もありますよ。
プリプリの食感が好きな人は、薄皮を1〜2枚残した状態で水から、シャキシャキの歯応えが好きな人は沸騰してから茹でるのがポイント!
茹で上がったら、ラップに包んでおくとシワシワになるのを防げます。
茹でるだけでなく、とうもろこしご飯にしても甘さを感じられておすすめですよ。
夏野菜を効果的に食べる食べ方
夏野菜は美容や健康に良い成分がたくさん!
せっかくなら、その栄養を効率よく効果的に摂りたいですよね。
どのような点に気をつけて食べたら、最大限の効果を得られるのでしょうか。
油を使って調理する
カロテンやビタミンA、ビタミンE、ビタミンKといった夏野菜にも多く含まれる脂溶性の栄養素は、油を使って炒めたりソテーしたりすると栄養を無駄なく摂ることができます。
油を使用して火を通すことで、なすやビーマン、パプリカ、トマトなどを色を鮮やかにしてくれる効果もあります。
オレイン酸(オメガ9)やリノレン酸(オメガ3)、リノール酸(オメガ6)を含むオリーブオイルには体に良い成分がたっぷり。
美肌効果やダイエット効果、生活習慣病の予防、そして抗酸化作用があるので老化防止にも良いと言われています。
カラフルな夏野菜が目にもおいしくなるので、ぜひオリーブオイルやごま油など健康に効く油を使って調理することをおすすめします。
短時間で調理する
夏野菜に豊富に含まれているビタミンCなどは、熱に弱く壊れやすい成分です。
長い時間火にかけてしまうと、せっかくの栄養素を吸収できなくなってしまいます。
それを防ぐには、短時間で調理することが鉄則です。
生で食べてもおいしいものが多いので、炒めたり煮たりするのはサッとでOK。
夏は暑くて火をできるだけ使いたくないので、一石二鳥ですね!
美と健康に効く夏野菜のまとめ
夏野菜が秘める美健康の効果、いかがでしたでしょうか。
見るからにパワーにあふれた夏野菜には、私たちが暑さに打ち勝つために必要な成分がぎゅぎゅっと詰まっていることがわかりましたね!
旬の野菜をおいしくいただいて、暑い夏に負けない体づくりを目指しましょう。