スマホを見る時の姿勢をはじめいくつかの原因によって起こる、スマホ顔。
皮膚や筋肉が垂れ下がったようになり、たるみや老け顔などの症状を引き起こすため、日常にスマホを使用している人は注意が必要です。
スマホ顔を招く原因や予防方法について、詳しくレクチャーします。
スマホ顔とは?
日本国内では94.7%もの人が所持し、いまや持っているのが当たり前になったスマートフォン。
とくに用事がなくても、なんとなく見てしまうなど、日常的に使用する人も多いでしょう。
しかしこのスマホの所持率と同時に増えているのが、「スマホ顔」なのです。
スマホが原因で起こる老化現象
- 以前と比べるとなんとなくフェイスラインがたるんできたように感じる
- なんだか二重あごが目立つようになった
- 疲れを実感しているわけじゃないけれど疲れたような顔をしている
老化でたるみが出るにはまだ早い年齢であるにもかかわらず、このような悩みを持っているという人は、スマホが原因で起こるスマホ顔の可能性があります。
単純に太ってしまっただけかもとか、一時的に寝不足や疲労が重なっているのだろうと、深く考えない人もいるかもしれません。
ですがこのスマホ顔、ほおっておくとのちのち大変なことになってしまうのです。
スマホ顔を引き起こす4大原因
スマホ顔を引き起こしてしまうのには、下記のような4つの原因が大きく影響しています。
- スマホを見る時の姿勢
- 眼精疲労
- 食いしばりと無表情
- 浅い呼吸
どれも顔の筋肉を動かさず長時間不自然な姿勢や状態を続けてしまうことや、身体へ負担を与えてしまうことが原因です。
スマホを見る時の姿勢
スマホを見ている時の姿勢を、ご自身で確認してみたことはありますか?
スマホを見ているとき、多くの人は以下のような姿勢になっています。
- 背中を丸めて猫背の状態
- 肩は内側に入っている
- 顔は下を向き首は前に出ている
このような姿勢を長時間続けていると、肩や首、背中などの血行が悪くなります。
さらにほほやあご周りの筋肉や脂肪も、重力によって下がった状態が続いてしまうのです。
このような不自然な姿勢は、顔のたるみを引き起こすだけでなく、ストレートネックなどの症状をも招いてしまうため注意が必要です。
眼精疲労
長時間スマホを見ていると、眼精疲労を起こしてしまうことは容易に想像がつきます。
ですがこの眼精疲労もまた、スマホ顔の原因になるため注意が必要です。
眼精疲労は目元の血行を悪くし、視力の低下やクマ、目の下のたるみ、眉間のシワなどを引き起こします。
また慢性的に症状が続けば、肩こりや猫背などにもつながり、姿勢の悪化も招きます。
結果、フェイスラインのたるみや目元周りのたるみへとつながり、老けた印象を与えてしまうようになるのです。
長時間の食いしばりと無表情
同じ姿勢で長時間スマホを見ていると、無意識のうちに歯を食いしばっているという人も少なくはありません。
実は食いしばりもまた、ほほ周辺の血行を低下させ、筋肉が凝り固まってしまう原因になるのです。
無表情でいる状況もまた同様です。
表情筋を動かさず口角も下がった状態が長く続けば、筋肉は衰え、皮膚を支えられなくなってしまいます。
結果、ほうれい線や口元、あごのたるみなどへとつながってしまうのです。
姿勢の悪さによる浅い呼吸
スマホに夢中になり前かがみの状態が続くと、呼吸が浅くなることが分かっています。
この姿勢は肺が十分に開かないだけでなく、軌道も狭くなり、横隔膜も動きにくくなるのが原因です。
このように呼吸が浅くなると酸欠状態に陥りやすくなります。
十分に酸素が取り込めなくなると、基礎代謝が低下し肥満につながるほか、血行不良も招きます。
他の原因と同様、顔まわりの血行も悪くなることでほほやあごなどのフェイスラインがたるみ、スマホ顔になってしまうのです。
また、疲労感のある顔は、実年齢よりも老けて見えることでしょう。
スマホ顔を防ぐための6つの対策
スマホで1日に5時間以上ネット利用しているという人は、全体の22.7%ともいわれている現在。
1度のスマホ利用が短時間でも、トータルしてみればそれなりの時間スマホに費やしているという人も少なくないはずです。
スマホ顔になってしまうとわかっていても、なかなかスマホ利用の時間を減らすのはむずかしいでしょう。
ですがこのままのペースで毎日スマホを利用していては、あっという間にスマホ顔が進行し、見た目年齢が上がってしまいかねません。
そこでスマホ顔を防ぐための対策やポイントを6つ紹介しましょう。
6つのポイントをおさえてスマホ顔を防ごう
- 合間に顔を上下に動かして、二重あごを防止する
- 通話中は意識して口や表情筋を動かす
- 口角を上にあげるよう意識する
- 姿勢を正し、猫背にならないようにする
- 目線が画面と水平になるように心掛ける
- 連続して使わずに、こまめに休憩を入れる
できるだけ無表情にならないよう、顔の筋肉を意識的に動かすことが大切です。また猫背などにならないよう、画面と目線を水平にして姿勢を正すのも効果的でしょう。
胸をぐっと開き、肩が丸まらないよう意識するだけでも大きく違います。こまめに休憩をとり、姿勢を変えたり目を休めてあげたりすることも大切です。
もし可能であれば、簡単に伸びをしたりストレッチや目の周りをマッサージしたりするのもおすすめ。
筋肉が凝り固まって血行が悪くならないよう、適度に筋肉を動かしてあげることがとても大切です。
とくに下を向いて猫背になる姿勢がスマホ顔を悪化させやすいので、スマホを使うときはグッズなどを活用して、無理のない姿勢で楽しむようにしましょう。
スマホ顔の原因と対策のまとめ
スマホ顔は、下を向くような姿勢を長時間続けることで、フェイスラインのたるみを引き起こしてしまう現象のことをいいます。
眼精疲労や姿勢の悪さ、浅い呼吸などは、スマホ顔以外にもさまざまな体の不調を招く原因でもあります。
今回紹介したスマホ顔の予防策は、今すぐにでもできる簡単な方法ばかりですので、ぜひ取り組んでみてください。
はじめのうちはなかなか習慣づかないかもしれませんが、意識していくうちにじょじょに改善していくはずです。
見た目の老けを防ぐためにも、スマホ使用中の姿勢や表情、利用時間を意識していきましょう。