食べなきゃ損!夏の果実の王様「スイカ」には驚くべき美容・健康効果が!

夏になると一度は食べたくなるものといえば「スイカ」!

子供から大人まで大人気の食べ物ですよね。

夏休みになると家族や友達などみんなでスイカ割りをしたり、種を飛ばして遊んだり、いろいろな思い出がある人も多いのではないでしょうか。

甘くてシャリシャリとした食感がたまりませんね!

この夏の風物詩とも言えるスイカ、実は驚くべき美容・健康効果を持つ野菜なのです。

利尿作用があることは有名ですが、それ以外の魅力についてもここでご紹介いたします。

水分だけではない?!スイカに含まれる栄養素とは


スイカは実はほとんどが水分でできています。

夏の水分補給にもなるとされているほどです。

その割合、なんと95%!

糖分はそのうちの6〜8%と少なく、カロリーが低いのが特徴です。

一見すると栄養などなさそうですが、実は美容や健康に良い成分が多く含まれているのです。

代表的なものをいくつかあげてみました。

リコピン

リコピンと聞いて思い浮かぶ食べ物といえば、トマトですよね。

しかし、スイカにはなんとトマトの1.5倍ものリコピンが含まれているのです。

リコピンには、美肌を損なったり老化や生活習慣病の原因になるとされる活性酸素を除去する効果があります。

最近の研究では、脂肪燃焼効果があることもわかってきました。

抗酸化作用のあるリコピンは、美容や健康には欠かせない栄養素です。

カリウム

カリウムは身体に必要なミネラルの一種で、体内のナトリウムを排出する効果があります。

そのため、高血圧を含む循環器系の疾患の予防に良いとされています。

体内のカリウムが不足すると、筋力の低下、筋肉の麻痺や痙攣を起こしたり、不整脈を引き起こしたりします。

ところが、厚生労働省による「令和元年 国民健康・栄養調査」では大半の年代で摂取不足となっていることが判明しました。

日本人は積極的に摂りたい成分です。

スイカ100gあたり120mgのカリウムが含まれています。(日本食品標準成分表2020年版(八訂)

不足しがちな栄養をスイカから摂れるのは嬉しいですね。

ただし、腎機能に問題がある場合は「高カリウム血症」という、カリウムの排泄が低下して血液中の濃度が高くなってしまう病気にかかってしまうことがあるため、注意が必要です。

ビタミンC

野菜や果物に多く含まれる言わずと知れた栄養成分ですが、スイカには100gあたり10mgのビタミンCが含まれています。

ビタミンCはコラーゲンを作るのに必須となる成分であり、皮膚の弾力性をアップさせるとされています。

こちらも美容には欠かせない成分です。

β−カロテン

β−カロテンは、体内でビタミンAに変換され皮膚の新陳代謝を高めるため、お肌の老化防止効果があります。

アンチエイジングに良いとされる緑黄色野菜に分類されるには、「100g中のβ−カロテン含有量が600μg以上」ということが条件であると厚生労働省で定められています。

スイカの場合、なんと100gあたり830μgも含まれており、β−カロテンがとても豊富なのです。(日本食品標準成分表2020年版(八訂)

β−カロテンの作用は美肌効果だけにとどまりません。

皮膚や粘膜を丈夫にして健康を保ちウイルスの体内への侵入を防いだり、発がんの抑制、動脈硬化の予防にも効果的な栄養素とされている重要な成分でもあります。

シトルリン

ここまでに出てきたものに比べると耳馴染みがあまりない名前の成分ですが、それもそのはず。

スイカに特に多く含まれ、他の野菜や果物にはほとんど含まれていない成分なのです。

多くの女性が悩まされるむくみに非常に効果的です。

シトルリンには、血管を拡張させ血流を促進する作用があり、血行の改善やむくみの解消が期待できます。

それ以外にも、成長ホルモンの分泌を高めるために筋肉痛を和らげたり、筋肉・精力の増強などの効果もあります。

抗酸化作用も持っているため、夏の強い紫外線を浴びて発生させてしまった活性酸素の除去にも役立ち、美肌にもたいへん力を発揮してくれますよ。

スイカで得られる美容効果


おいしいだけでなく、美容にも健康にも良い成分がたっぷり含まれているスイカ。

具体的にどのような美容効果が得られるのでしょうか。

美肌

どう頑張っても夏の強力な紫外線を完全にブロックすることは難しいですよね。

避けきれない日差しによる日焼けの予防や、日焼け後の回復をサポートするのにスイカは効果的です。

トマトに勝るスイカのリコピンには抗酸化作用があり、活性酸素を除去することにより美肌へと導いてくれます。

また、スイカから発見されたとされるシトルリンには血流を改善し老廃物を排出する作用があるので、美肌効果を期待できる成分がとても多く含まれているのです。

むくみの解消

夏場は熱中症の予防もあり、水分補給としてお茶やお水などの飲み物を摂る機会が多いですよね。

いつの間にか水分を体に溜め込み、気がついたときには足がパンパン!ということに陥りがちです。

これは、水分過多の状態になった身体が冷房で冷やされて血流が悪くなり、水分を排出する機能が弱まることにより手足のむくみが引き起こされるという仕組みです。

また、運動不足や座りっぱなし、立ちっぱなしなど同じ体勢でいることでも血行が悪くなってしまうため、こちらもむくみの原因に。

スーパーアミノ酸のひとつ、シトルリンには血流改善効果があり、女性の多くが悩まされる「足のむくみ」の予防や解消が期待できます。

それ以外にも、塩分の摂り過ぎによるミネラルバランスの崩れもむくみにつながりますが、スイカにはカリウムも豊富に含まれるので過剰になったナトリウムを排出してくれるのです。

アンチエイジング

新陳代謝を促し、肌の老化を予防するのに必要とされる栄養素といえばビタミンA。

スイカには、そのビタミンAに変換されるβ-カロテンを多く含んでいます。

加えて、活性酸素を取り除き、強い抗酸化作用で体のサビ取りに良いとされるビタミンCも含まれているので、アンチエイジングにもぴったりの食べ物なのです。

ダイエット

他の果実に比べてカロリーが低く、むくみを解消し体の冷えをも改善できるスイカはダイエットにも向いています。

さらに95%が水分で出来ているにもかかわらず、意外なことに100gあたり約0.3gの食物繊維が含まれています。

食物繊維は便秘の予防のみならず、整腸効果や血圧の上昇を抑える効果、血中コレステロール濃度を下げる効果、とダイエットやカロリー制限をしている人にも嬉しい作用がたくさん!

水分と食物繊維で満腹感をしっかり得られるので、甘いものを我慢している人には満足度が高いおやつやデザートになりますね。

もちろん、おいしくダイエットできるからといって食べ過ぎては逆効果ですが、適量を食べるなら美容と健康を期待できますよ。

赤いスイカと黄色のスイカで違いはある?


スーパーや八百屋さんに行くと、まれに黄色いスイカが並んでいるのを目にしますよね。

赤いスイカと黄色いスイカ。

どのような違いがあるのでしょうか。

黄色いスイカの特徴とは

外見はよく見る赤い果肉のスイカと同じで、切ってみないと判別できません。

あまり知られていませんが、大きさは小玉から大玉まであり、色もレモン色のような薄いものから山吹色の濃い色までさまざまな品種があります。

全般的に、食感はシャリシャリしていて甘みはスッキリしているものが多いとされていますが、大玉の品種の中ではとろりととろけるような食感で甘みが強いものもあります。

以前は「赤い果肉の方が甘い」と言われていましたが、品種改良が進んだことから色よりも産地や品種で差が出るようになりました。

黄色い理由とは

スイカというのは、実はもともとは赤ではなく白や黄色である、ということを知っている人はあまりいないのではないでしょうか。

遺伝子的に赤よりも黄色が優勢なため、赤と黄色のスイカを掛け合わせた場合、黄色いスイカができるのです。

あまりにも赤いスイカが一般的になり過ぎて、黄色いスイカは品種改良か遺伝子組み換えかによってできたもののように思えますが、実はその逆。

赤い果肉の方こそが、品種改良によって誕生したのです。

スイカの原種はウリに近いため甘みよりも苦味が強く、それをおいしくするために糖度が高くなる赤い遺伝子を利用し、現在の赤い果肉のものが主流となったとされています。

栄養素の違いはあるの?

色の違いで気になるのは、栄養素の違いですよね。

スイカにはリコピンがとても豊富であると上の項で書きましたが、黄色いスイカにはリコピンは含まれていません。

代わりに、キサントフィルという成分が含まれています。

リコピンと同様、カロテノイドの一種です。

リコピンが赤い色素成分であるのに対し、キサントフィルは黄色い色素成分の栄養素です。

抗酸化作用、抗がん作用、抗肥満作用といった効果があるとされています。

生活習慣病の予防に加え、紫外線に含まれる有害な青色をカットする働きもあるため、眼精疲労や白内障などの目の病気にも良い成分です。

スイカのおすすめの産地


スイカの名産地といえば、どこを思い浮かべますか?

どうせ食べるなら、名産地とされているところの甘くておいしいスイカを食べてみたいですよね。

最近は、ふるさと納税やお取り寄せで全国各地のものが手軽に食べられるようになってきたので、自分好みのスイカを見つけてみるのもいいですね。

おすすめの産地を3つ調べてみましたので、ご紹介いたします。

熊本県

国内のスイカの出荷量第一位は、なんといっても熊本県。

令和元年度の出荷量は4万9100トン。(農林水産省

中でも、熊本県の植木町は市区町村別の生産量が第一位となり、スイカ栽培のプロ集団が集まる街として有名なところです。

千葉県

次いで二番目に多い出荷量を誇るのは、千葉県の3万5900トンです。

千葉県では、富里市や八街市といった県北の地域で盛んに栽培されています。

特に富里は、給水所ならぬ「給スイカ所」を設置し、ランナーはスイカ食べ放題とした「スイカロードレース」(別名「スイカマラソン」)で全国的にメジャーとなりました。

山形県

三番目の名産地は、山形県で2万7200トンです。

尾花沢スイカで有名ですね。

県内でも有数の豪雪地帯で、積もる雪は2mを越すエリアです。

冬場にはスイカ畑は雪の下でしっかりと休み、栽培期間は昼は暑く夜は涼しいというメリハリのある環境で育つため、甘みをたっぷりと蓄えておいしいスイカができるというわけです。

スイカが持つ美容・健康効果のまとめ

暑い夏にスイカを欲するのは、美容や健康にこれだけの効果があることを体は知っているからなのですね。

水分補給をしながら、おいしく美しく健康になれる食材は他にはなかなかありません。

最近はいろいろな品種のスイカが店頭に並んでいますので、食べ比べながら美健康を目指してみてはいかがでしょうか。

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